キタオットセイ|水族館動物写真図鑑/アシカの仲間

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キタオットセイと会える水族館
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キタオットセイ
アシカ亜目(鰭脚目)・アシカ科キタオットセイ属/♂=体長2m前後 体重200kg/♀=体長1.4m 体重50kg
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(写真:新江ノ島水族館のキタオットセイ)
オットセイが日本各地の海岸にやってきたというニュースが時折流れる。それらはすべてこのキタオットセイだ。南半球にも8種類のミナミオットセイ属がいるが、北半球にはこの一種のみ。両者は毛がふさふさとしている点を除けば、あきらかに違う顔つきをしている。ミナミオットセイは犬顔、キタオットセイは丸い顔に鼻の突き出たタヌキ顔といったところ。
※ミナミオットセイの紹介はこちら→アフリカオットセイに会える水族館
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キタオットセイはベーリング海周辺の北太平洋に生息し、日本では千島列島やカムチャッカ半島から北に繁殖地がある。 オスは成長するとカリフォルニアアシカのようにオデコがせり出し、繁殖地を奪い合ってハーレムをつくる。ハーレムは時には1頭のオスが数十頭のメスを独占することもあり、アシカの仲間のハーレムとしてはかなり規模が大きい。 ハーレムの様子から、キタオットセイは精力剤として使われている。 →コラム「膃肭臍=オットセイ」
キタオットセイに会える水族館
キタオットセイ|水族館動物写真図鑑/アシカの仲間=写真はクリックで拡大します
伊豆・三津シーパラダイス(静岡県)
新江ノ島水族館(神奈川県)
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日本近海の海獣だが、保護法によって捕獲や新たな所持(毛皮なども含め)などが禁止されているので、農林水産省の許可を得たものでない限り飼育できない。そのため、古くから旧水産庁と共同研究を行ってきた伊豆三津シーパラダイスと、同水族館から個体を借りている新江ノ島水族館の2館でだけしか飼育されていない。
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キタオットセイ|水族館動物写真図鑑/アシカの仲間自然の海を仕切ったプールで暮らすオットセイ一家(ハーレム)。伊豆三津シーパラダイス
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キタオットセイ|水族館動物写真図鑑/アシカの仲間生まれたばかりの赤ちゃんオットセイ。伊豆三津シーパラダイス
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キタオットセイ|水族館動物写真図鑑/アシカの仲間水中のオットセイに会えるのは、新江ノ島水族館
膃肭臍=オットセイ
北海道近海の海獣なので、漢字による表記もある。「膃肭臍」だ。しかしながら実はこれ、オットセイの睾丸とペニスを材料にした漢方の精力剤と同じ表記だ。つまり、オットセイは商品名を和名としてつけられた悲しい動物なのである。どうやら、ハーレムをつくり、飲まず食わずで交尾をする生態が、ヒトの目には精力絶倫の動物として羨ましく映ったのだろう。
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さらに、オットセイと名前のつく仲間の特徴なのだが、とりわけ寒い海域で暮らすキタオットセイは、特別に上質な暖かい毛皮を持っている。この毛皮も彼らのわざわいのもととなった。
特に、アメリカやヨーロッパで毛皮の需要が増えた頃には、北海道周辺のキタオットセイやラッコは、陸上の動物たちと共に大量に捕獲され、毛皮となって輸出された。
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オットセイたちの毛皮が上質なのは、その仕組みにある。寒風から身を守るだけでなく、水中に入ったときには細かく密集した綿のような毛が空気をため込み、体の回りに空気の層をつくって熱が奪われるのを防いでいるのだ。
この空気の層のおかげで、オットセイたちは、海面にラッコのように浮かぶことができる。
天気のいい日に伊豆三津シーパラダイスに出かければ、オットセイたちが水面で前脚と後ろ脚で輪をつくり、プカプカ浮かびながら昼寝をしている姿を観察できるだろう。
毛皮や睾丸としてではなく、のんびりと昼寝するオットセイたちと会えるようになったことを喜びたい。
中村 元
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ミナミアフリカオットセイの毛皮についてのコラム→「毛皮アザラシ」
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