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本ガイドは絶版になり、改訂版『中村元の全国水族館ガイド112』が出ました。(2010/7)

全国水族館ガイド2006-2007

水族館ガイドの決定版

 著者・写真 中村 元
 出版 ソフトバンククリエイティブ 2006年4月刊 ムック版224ページ(全カラー)・1,900円

  Amazonで購入する

全国水族館ガイドは、本サイト「WEB水族館」の原版で、文章も写真もWEB水族館の2~5倍の量があります。2009年までに出されたどのガイドよりも詳しく、写真も豊富。爆発的に売れた2005年版『決定版!!全国水族館ガイド』の改訂版として、オールカラーのムック本で書き改められました。
水族館プロデューサーである中村元が、それぞれひとつ一つ訪れたばかりでなく、集客できる展示にこだわる中村元ならではの視点による案内は、通常のガイドブックの枠を超えて、読み物としても十分に楽しめる内容となっています。
写真も全て中村元の撮り下ろしたもので、癒しの写真集としても最適。それぞれの水族館案内に添えられた、隠れた見どころ「pickup」のコーナーや、「海獣度・ショー度・海水魚度・淡水魚度・レア生物度」の5項目における5段階のチェックシートなど、水族館が一気に好きになる情報が満載です。
全国水族館ガイド2006-2007|水族館の本/WEB水族館

目次

■ まえがき (→立ち読みができます

 ※名前の最初にがついている水族館はPDFファイルで立ち読みができます。
北海道の水族館
千歳 サケのふるさと館
おたる水族館
登別マリンパーク ニクス
標津サーモン科学館
留辺蘂 山の水族館
サンピアザ水族館
美深町 チョウザメ館
氷海展望塔 オホーツクタワー
シーサイドパーク広尾 ※閉館されました
室蘭市立 室蘭水族館
稚内市立 ノシャップ寒流水族館
札幌市 豊平川さけ科学館
旭川市 旭山動物園
東北の水族館
青森県営 浅虫水族館(青森県)
久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ(岩手県)
男鹿水族館 GAO(秋田県)
マリンピア 松島水族館(宮城県)
鶴岡市立 加茂水族館(山形県)
ふくしま海洋科学館 アクアマリンふくしま(福島県)
いなわしろ淡水魚館(福島県)
関東の水族館
アクアワールド・大洗(茨城県)
かすみがうら市水族館(茨城県)
山方淡水魚館(茨城県)
栃木県 なかがわ水遊園 おもしろ魚館(栃木県)
群馬県 水産学習館(群馬県)
鴨川シーワールド(千葉県)
犬吠埼マリンパーク(千葉県)
さいたま水族館(埼玉県)
東京都 葛西臨海水族園(東京都)
サンシャイン国際水族館(東京都)
エプソン 品川アクアスタジアム(東京都)
しながわ水族館(東京都)
井の頭自然文化園 水生物館 (東京都)
東京都恩賜 上野動物園 両生爬虫類館(東京都)
築地市場 おさかな普及センター資料館(東京都)
東京タワー水族館(東京都)
新江ノ島水族館(神奈川県)
横浜・八景島シーパラダイス アクアミュージアム(神奈川県)
京急 油壺マリンパーク(神奈川県)
相模原市立 相模川ふれあい科学館(神奈川県)
箱根園水族館(神奈川県)
よしもとおもしろ水族館(神奈川県)
山梨県立 富士湧水の里水族館(山梨県)
北陸・信越の水族館
新潟市 水族館マリンピア日本海(新潟県)
寺泊水族博物館(新潟県)
上越市立 水族博物館(新潟県)
イヨボヤ会館(新潟県)
魚津水族館(富山県)
のとじま水族館(石川県)
越前松島水族館(福井県)
蓼科アミューズメント水族館(長野県)
東海の水族館
伊豆・三津シーパラダイス(静岡県)
下田海中水族館(静岡県)
あわしまマリンパーク(静岡県)
東海大学海洋科学博物館(静岡県)
伊豆アンディランド(静岡県)
名古屋港水族館(愛知県)
名古屋市 東山動物園 世界のメダカ館・自然動物館(愛知県)
南知多ビーチランド(愛知県)
蒲郡市 竹島水族館(愛知県)
碧南海浜水族館(愛知県)
豊橋総合動植物公園 のんほいパーク(愛知県)
赤塚山公園 淡水魚水族館ぎょぎょランド(愛知県)
岐阜県 世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ(岐阜県)
森の水族館(愛知県)
鳥羽水族館(三重県)
二見シーパラダイス(三重県)
志摩マリンランド(三重県)
日本サンショウウオセンター(三重県)
関西の水族館
滋賀県立 琵琶湖博物館(滋賀県)
丹後 魚っ知館(京都府)
海遊館(大阪府)
水道記念館(大阪府)
かわいい水族館(大阪府)
神戸市立 須磨海浜水族園(兵庫県)
城崎マリンワールド(兵庫県)
姫路市立水族館(兵庫県)
和歌山県立 自然博物館(和歌山県)
京都大学白浜水族館(和歌山県)
串本海中公園(和歌山県)
太地町立 くじらの博物館(和歌山県)
すさみ町立 エビとカニの水族館(和歌山県)
アドベンチャーワールド(和歌山県)
山陽・山陰の水族館
玉野市立 玉野海洋博物館(岡山県)
宮島町立 宮島水族館(広島県)
島根県立 しまね海洋館 AQUAS(島根県)
島根県立 宍道湖自然館 ゴビウス(島根県)
市立 しものせき水族館 海響館(山口県)
なぎさ水族館(山口県)
四国の水族館
新屋島水族館(香川県)
日和佐 うみがめ博物館 カレッタ(徳島県)
海部町 大うなぎ水族館 イーランド(徳島県)※閉館されました
虹の森公園 おさかな館(愛媛県)
桂浜水族館(高知県)
高知県立 足摺海洋館(高知県)
四万十川学遊館 あきついお(高知県)
九州・沖縄の水族館
マリンワールド 海の中道(福岡県)
大分マリーンパレス水族館 うみたまご(大分県)
番匠おさかな館(大分県)
長崎ペンギン水族館(長崎県)
西海パールシーセンター(長崎県)
むつごろう水族館(長崎県)
天草ドルフィンワールド(熊本県)
わくわく海中水族館 シードーナツ(熊本県)
高千穂峡淡水魚水族館(宮崎県)
すみえファミリー水族館(宮崎県)
いおワールド かごしま水族館(鹿児島県)
海洋博公園 沖縄美ら海水族館(沖縄県)
沖縄こどもの国(沖縄県)
 
■ まえがき

子どもの頃、河童に会った記憶がある。だから、河童のいそうな川をみかけると、ついつい河童の姿を探してしまう。そして今、水族館にでかけると、水槽の中に河童を探している自分に気付く。さてみなさんは、水族館に何を求めて訪れるのだろう。魚類研究?環境の知識?まさかね。多かれ少なかれ、みなさんも心のどこかで、生命の姿を求め、水の潤いを求めて水族館に出かけているはずだ。

 ヒトは元来、水辺に遊び、森に分け入り、海に挑み、そして他の命をいただく野生生物の一員だった。だからそれを必要としなくなった今も、本能的に水辺を求め、獲物となる生命の姿を求めて、森や海に身を置きたくなる。ヒトはその本能的な欲求を満たすために水族館を訪れるのである。

人類の進化にアクア説(水生類人猿説)というのがあるのをご存知だろうか。類人猿がヒトに進化したミッシングリンクの時代、私たちの祖先はエサが豊富で敵の少ない海で進化したという説だ。アクア説によれば、ヒトが直立なのも、毛がないのも、しゃべることも、汗をかくことも、さらには女性は胸が大きく、男性だけが禿げやすいことも、すべて説明がつく。

実は私はアクア説を信じている一人だ。ミッシングリンクの説明が納得できるからだけではない。海の中で野生のイルカや、オットセイ、クジラたちに会ったとき、懐かしい相手に会ったと、お互いに感じているような気がするからだ。彼らの中にも、ヒトに対して好奇心をもち、なつかしそうな顔をして近寄ってくる者が、何パーセントかの割合でいる。そんな連中に海で出会うと、「なんだ河童の奴こんなところにいたのか」とうれしくなる。

私たちが、海の音に、水族館の空間に、癒しの力を感じるのは、何億年も前に魚だった頃の祖先のDNAではなく、わずか数百万年前のアクア人だった祖先の記憶なのではないかと思うのだ。だから、精神に乾きを覚えたら、迷わず水族館に行くことをおすすめする。海獣が好きな方は海獣と会い、クラゲに癒される方はじっくり癒され、獲物探しに飢えている方は水槽での発見や写真撮影を楽しむことだ。そうすることで、水辺で生きるヒト、そしてもしかしたらアクア人であったかもしれないヒトの、押さえきれない本能が、きっと満たされるはずだ。

本書は、2005年4月に長らくなかった水族館のガイドとして発刊された『決定版!!全国水族館ガイド』の改訂版である。一人の著者が100館の水族館を訪れて、水族館の専門家としての目で感じたことを書くというスタイルが、読者のみなさんに共感いただいたようで、2006→2007年版として発刊されることになった。残念なことに、この1年で閉鎖された水族館もあったが、新たに訪れた水族館もあり、いくつか入れ替えをした。
この2年で私が訪れた水族館の数は110カ所を越えているが、それでもまだ訪れていない水族館を発見し、その数は増え続ける。いったいこの国には、どれだけの水族館があるのか?
無限に見つかる水族館を追っていくのは、水槽の中で表示されていない生物を見つけていくような楽しさがある。本書に載っていない水族館をご存知であれば、ぜひご連絡いただきたい。

中村 元
本ガイドは絶版になり、改訂版『中村元の全国水族館ガイド112』が出ました。(2010/7)


※禁転載。ここに記載されている全ての写真、文章などは中村元の著作に帰属します。